研修内容

賢慮型リーダーの時代が来た

21世紀は流動的な時代で、これまでのリーダーシップ像とは異なるリーダーが求められています。その中で注目されるのは野中郁次郎氏ほかが『戦略の本質』の中で提唱する「賢慮型リーダーシップ」です。

従来のリーダーシップが固定的で直線的なシナリオを作りそれを実現するために到達目標を確認したり、チームメンバーを鼓舞したりするというイメージであるのと比べ、賢慮型リーダーはまず、固定したシナリオは存在しないという前提に立ち、全体のビジョンを流動的な文脈の中で考えます。変化すること、矛盾すること、摩擦が起こることが普通で、静的な構造化されて予想通り進む世界とはまったく逆の世界像を想定します。

言い換えれば、あるときは順風に進むこともたちまち逆風となり、自分が優勢であってもたちまち劣勢となることもあるという理解の元に行動を始めます。

このような前提で、賢慮型リーダーは、刻々と変化する文脈を感じ取り、劣勢にあるときでもそれを跳ね除け優勢に転じられるように、柔軟にリソースを配分し、足りない人的・物的資源の獲得のために反対者を説得し、時にマキャベリ的手法とも取れる非言語による説得手法を躊躇いなく使います。

これらができるようになるためには、リーダーの中で確固たる世界観と歴史観が存在する必要があります。そしてそれらを現在の文脈と関連付けて、周囲の人々も理解できる言葉で語り、共に行動を起こさせるだけの感情と意思の伝播が必要です。

共に行動を起こす人々もまた賢慮を持っていなければなりません。変化する文脈に応じて自分を微修正し、摩擦や矛盾の性質を理解し、その先にあるビジョンを、自分が信じる仲間、チームメイト、後輩と共に自力で具体的な形に創り上げていかなければなりません。

賢慮型リーダーを育てるには

賢慮型リーダーを育てるには、従来の固定的な答えの存在する問題解決型の演習を行う研修プログラムは役に立たない面があります、賢慮を感じるには、流動的で変化をする文脈の中で、考えるべきものが意味のあるものとなって立ち現れたり、消えたりするようなものでなければなりません。もともと、賢慮とはギリシア語で、「フロネシス」と呼ばれ、学校教育で得られるような科学的な思考である「形式知」と芸術やスポーツに必要な文章で書き表すことのできない、意識に上りにくい「暗黙知」とを仲介するものと考えられます。意識に明瞭に上るものと上らないものとの中間的な性質を有しているのです。

日本やアジア型の教育ではどうしても文章や式で表せ、明瞭に記憶として残る「形式知」が重要視され、それを磨くことで、世界に対応できると考えました。しかし、金融恐慌や急変する社会構造が引き起こす諸問題が短期間に起こると、形式知では対応できないことになります。

賢慮は二つの方法で磨くことができます。一つはゲームです。ゲームを行っていると刻々と状況が変化します。ゲームの進行具合や相手プレイヤーのことや、さらには自分の揺れ動く決断や感情なども考慮して、ゲームを進めなければなりません。基本的なゲームのルールはもちろん「形式知」として知っていますが、ゲームをいかに有利に進めるか、連続した判断は賢慮で行うことになります。

もう一つはパブリック・スピーキング(日本ではスピーチ)です。スピーチではどんな目的で話すのか、誰に話すのか、聞き手にどんな行動を取って欲しいと期待するのか、こうしたことが話すごとにめまぐるしく変わります。実際原稿を作ってみても会場に行ってみたら、まったく予想していなかった聞き手が集まっていたということもあります。最初はスクリプトやパターンの理解からはじめ、やがて柔軟にどんな聞き手であっても、どんなに反対されても相手を説得ができるスピーチができるようになります。これも賢慮のなせる技です。

ゲームで学ぶかパブリック・スピーキング(スピーチ)で学ぶか

ゲームで学ぶ場合とスピーチで学ぶ場合とで、やはりそれぞれメリット・デメリットがあります。、ゲームは早く賢慮の全体像を見ることができる反面、のルール、ロジック、遭遇する状況は限りがあります。スピーチは、習得に多少時間はかかりますが、対応できる実際の状況は無限にあります。ゲームは何度も反復が聞き、賢慮の理解も着実に明瞭に進みますが、スピーチの場合、それぞれの実践の状況が異なり、賢慮の理解に決まった型のようなものがありません。

異なる二つのアプローチですが、いずれも流動的な文脈を理解し、それを自分に有利になるようにリソースを配分し、説得し、介入し、ビジョンを目指して進んでいくことに違いはありません。

賢慮型リーダーシップ研修をお引き受けします

弊社では、賢慮型リーダーシップを身に付けたい企業、NPO、教育関係者、士業の方向けの研修をお引き受けします。内容は、ボードゲームを使ったもの、またはパブリック・スピーキングを使ったもので、ニーズに合わせて内容をデザインいたします。特に短時間で賢慮のパワーを感じたい場合は、ボードゲームによる研修を推薦いたします。セールスや宣伝、マーケティングに関わる方にはパブリックスピーキングをお勧めいたします。

21世紀を生き抜くために必要な、この賢慮、今すぐ体感して、流動的な時代の荒波を手なずけて乗りこなしてください。

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